職務経歴書
目次
基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
名前 | 船場 遼 |
居住地 | 東京都 |
最終学歴 | 中央大学 商学部 商業・貿易学科(現 国際マーケティング学科) |
資格 | JSTQB 認定テスト技術者資格 Foundation Level 日商簿記検定試験 2 級 |
職務要約
これまで 4 年間に渡り、バックエンドエンジニア、QA エンジニアとしてシステム開発に従事しています。
1 社目では、他社で開発された入居者管理 SaaS の引き継ぎプロジェクトを 1 人目のバックエンドエンジニアとして担当し、設計・実装・運用を担当しました。
引き継ぎ時にドキュメントが不足する状況下で、Docker による環境構築の改善、CI の整備、コーディング規約の策定、ドキュメント整備を推進しました。
開発基盤の強化により 2 名から 6 名へ増員されプロジェクトの拡大に貢献したことで、最優秀新人賞を受賞しました。
2 社目では、要件定義から設計・実装・運用・不具合調査など幅広く担当しました。
特に QA 領域では E2E テストの導入やテストケースの最適化により工数削減と品質向上を実現しました。
バックエンド開発からインフラ構築、品質保証まで幅広い領域でユーザーの課題解決と開発効率の改善を推進しています。
職務経歴
AI 営業支援 SaaS 企業
期間
2023/04/01 ~ 2025/10/29(2 年 7 か月)
雇用形態
正社員
職種
バックエンド・QA・インフラ
チーム構成
- バックエンドエンジニア 2 名
- フロントエンドエンジニア 2 名
- QA エンジニア 1 名
担当工程
要件定義・設計・実装・テスト・運用
役割
スクラム体制において手を動かす開発だけではなく、プロダクトマネージャーを巻き込んだ要件定義・設計・実装・テスト・リリース・運用を担当しました。
組織体制の変更後は QA エンジニアとしてテストの設計〜実行、仕様のレビュー、E2E テストの導入、不具合調査を担当しました。
受け身でプロダクトマネージャーやデザイナーからの要望をそのまま実現するのではなく、限られた工数の中で目的達成のために最善の仕様やデザインの改善案を提案しました。
実績
E2E テストを導入
1 つの機能に対して様々な画面からアクセスできる設計のため、修正後の手動テストの範囲が広く、テストの工数増加やテストの抜け漏れによるデグレードが発生するという課題がありました。
そこで Playwright による E2E のテストを導入し、手動テストの工数が多い機能や過去にデグレードが発生した機能から優先的に自動テストされるよう整備しました。
定期的に E2E テストが実行され、Slack に結果が通知される仕組みにしたことで不具合が発見された際はチーム全体が即座に対応できるよう整備しました。
メール取り込み処理を 10 倍高速化
Gmail など外部サービスのメールを取り込むバッチにおいて、ユーザー数の増加によりメールを受信し取り込まれるまでに平均 30 分遅延してしまうという課題がありました。
メール取り込み処理はユーザー単位で直列によって処理されていたため、Cloud Tasks を用いた並列処理を導入し 3 分以内に取り込まれるように改善しました。
取り込み時間の目標は営業活動に支障が出ない 5 分以内と定義していたため、当初の目標を達成し営業活動の効率化に貢献しました。
テストケースを 80% 最適化
様々な外部サービスと連携する機能において組み合わせのテストケースが多く、スケジュール内に完了できないという課題がありました。
そこでテストケースを最適化するために、禁則のテストケースの削減、検証観点の絞り込みによる実施時間の短縮、リスクが高い特定の因子の組み合わせを優先するよう改善しました。
これによりテストケースが 80% 削減されスケジュール内にテストを完了させました。リリース後に不具合は報告されず、品質を維持したままのテストの最適化に成功しました。
使用技術
Go・Google Cloud・Playwright
受託開発企業
期間
2021/04/01 ~ 2023/03/31(2 年)
雇用形態
正社員
職種
バックエンド・インフラ
チーム構成
- バックエンドエンジニア 3 名
- フロントエンドエンジニア 3 名
担当工程
設計・実装・テスト・運用
役割
導入数が業界首位の入居者管理 SaaS を開発元の企業から引き継ぐことになり、1 人目のバックエンドエンジニアとして担当しました。
クライアント(SaaS の運営企業)のプロダクトマネージャーと仕様に関して議論し、設計・実装・テスト・リリース・運用を担当しました。
手を動かす開発だけでなく、途中からプロジェクトに参加した新卒・中途・派遣のメンバーのオンボーディング、サポート、実装のレビューも担当しました。
実績
開発体制の改善
引き継ぎ当初は開発に必要なドキュメントがほとんど存在しない状態によりプロジェクトを安定的に進めることが困難な状況でした。
ユーザーからの問い合わせの調査や不具合の修正と並行しながら、Docker 導入による環境構築の改善、Go 公式準拠のコーディング規約の定義、Lint・ユニットテスト・モック導入による CI 整備、インフラ、アーキテクチャの設計書の作成を自主的に進めました。
これにより環境構築時間が 2 時間から 5 分に短縮され、新規メンバーがアサイン当日に PR を作成できる体制に改善されました。
この開発基盤の強化により開発メンバーを 2 名から 6 名へ増員でき、プロジェクトの拡大に貢献したことで、最優秀新人賞を受賞しました。
使用技術
Go・Serverless Framework・AWS
オンライン診療サービス企業
期間
2020/06/23 ~ 2021/01/30(7 か月)
雇用形態
アルバイト
職種
バックエンド・フロントエンド
チーム構成
- バックエンドエンジニア 2 名
担当工程
設計・実装・テスト・運用
役割
学生インターンのエンジニアとして、バックエンドの運用・新機能開発を担当しました。
主に Ruby on Rails を使用した API の実装や RSpec を用いたテストを実装しました。
React + TypeScript を使用したフロントエンドのバグ修正や小規模の新機能開発も担当しました。
実績
メンテナンス機能の実装
API と DB の設計から実装まで担当し、サーバーのメンテナンス機能を実装しました。
これによりサービス停止を伴うリリースや障害発生時にエラーページを見せるのではなく、明確に「メンテナンス中」であることを通知でき、信頼性・ユーザー体験が向上しました。
使用技術
Ruby on Rails・RSpec・React・TypeScript
スキル
開発手法
スクラム開発・チケット駆動開発
テストツール
Playwright・RSpec・runn
言語
Go・JavaScript・Ruby・TypeScript
フレームワーク・ライブラリ
React・Ruby on Rails・Serverless Framework
通信プロトコル
GraphQL・gRPC・REST
RDB
MySQL・PostgreSQL
クラウド
AWS
API Gateway・AppSync・Aurora・CloudWatch・Cognito・DynamoDB・ECR・ECS・EC2・Fargate・IAM・Lambda・QuickSight・SES・SQS・S3
Google Cloud
Cloud Build・Cloud Pub/Sub・Cloud Run・Cloud SQL・Cloud Tasks・GKE・Secret Manager・Vertex AI
CI・CD
Argo CD・CircleCI・GitHub Actions
SaaS・PaaS
Datadog・Firestore・GitHub・HubSpot・Salesforce
その他のツール・ライブラリ
Docker・OpenAPI・Terraform
自己 PR
開発環境の整備や QA 活動を通して効率的な開発体制に貢献してきました。
Docker による環境構築の改善や CI や E2E テストの導入を推進し、チーム全体が本質的な課題解決に集中できる環境を実現しました。
また、ユーザーが抱える課題の解像度を高めるためにビジネスドメインに関する資格、日商簿記 2 級や HubSpot セールスソフトウェア認定証を取得するなど、継続的に業務に必要な知識を習得する習慣があることは私の強みです。
今後も学習と実践を両立させ、チームやプロダクトの成長に貢献したいと考えています。
アウトプット
技術記事
GitHub Actions と Lint を組み合わせ、職務経歴書の文法・誤字脱字を自動チェックする仕組みを紹介しました。
公開から 2 年以上経った現在でも定期的に反応をいただいており、累計で 140 以上の「いいね」を獲得しています。
継続的に読まれる記事として、多くのエンジニアの方が参考にしていただけていると感じています。
社内勉強会
SaaS の契約が売上に反映されない!?~ 楽しく学ぶ収益認識の入門 ~
日商簿記 2 級の合格をきっかけに、SaaS 企業で働くエンジニアにも役立つ「収益認識」について解説しました。
会計は専門的で敬遠されがちですが、事例や図解を交え「楽しく理解できる」ことを重視しました。
会計に馴染みのないエンジニアからも「おもしろい」「わかりやすい」と好評を得ました。
OSS コントリビュート
意欲・興味
常に目指していることは「品質と製品価値を向上させて、ユーザーや社会から必要とされる製品を届けること」です。
テストの 7 原則の 1 つに「バグゼロの落とし穴」が定義されているように、不具合が 1 つも存在しない完全無欠なシステムでもユーザーに使われない場合、実際には「品質が低い」と評価されます。
製品の価値を正しく届けるために、品質だけでなくユーザーの課題解決や顧客の目標達成を第一に QA 活動を進めたいと考えています。
そのためには課題への深い理解、テスト技術、ステークホルダーとのコミュニケーションが特に重要と認識しています。
実際に、課題への理解を深めるためにビジネスドメインに関する資格やソフトウェアテストに関する資格を取得したので、業務に必要な知識をインプットする習慣があることは私の強みです。
今後の目標は「単に不具合を見つける人」ではなく「プロダクトの価値を最大化する品質の担い手になること」です。
今後習得したいスキル
- パフォーマンス、セキュリティ、アクセシビリティなど非機能テストに関する知識
- AI を活用したテストケースを自動作成する仕組みづくり
- テスト自動化による継続的な品質保証
- 製品価値や品質指標の設定と可視化
バリューを発揮しやすい環境
- 解決手段にとらわれることなく、ユーザーの課題やプロダクトの提供価値に向き合っているチーム
- 自身の仕事の領域を制限せず、目標達成のために必要なアクションを行えるチーム
- 多様な意見を認め合い議論できる心理的安全性の高いチーム